2013年03月19日 [造園・移植]
倒木復旧
とある宅地造成法面緑化地での倒木復旧作業です。
しかし写真の撮り方が下手ですね?・・・
右奥の完全に倒れている樹木の他、約10本が倒れておりました。
倒れていた樹種はすべてフサアカシアです。
植栽されている他の樹種の成育が好ましくないのに対し、アカシアは根粒菌と共生しやせ地や乾燥地、アルカリ地にも育ち、成長が早く、しかも浅根性のため強風時に倒れてしまったようです。
ここまで成長すると植栽時の1本斜支柱ではどう考えてももたないでしょう。。。
そして、もう一つの原因は植栽時に不織布の地中ポットを取り外さずに植えたことも少なからず影響しているようです。
鉢の下部、不織布付近からは細根や傷んだ部分からの発根だけで、殆ど根は出ていません。
以前にも、この不織布を外さずにそのまま植えられたため、根が張らずに倒木した木に何度か出くわしています。
荒縄や根巻きテープ(麻布)で巻かれたものよりは、乾燥しにくい、根鉢が崩れにくいというメリットがありますが、やはり定植時には「取り外す」というひと手間が必要でしょう。
生分解性の地中ポットなら別ですが・・・
PS:因みにアカシア類は分類体系により、マメ科、ネムノキ科(マメ科を細分する場合)、マメ科ネムノキ亜科などのアカシア属に属する樹木の総称です。