2010年01月26日 [伐採・剪定]
サクラ(ソメイヨシノ)剪定
剪定前
剪定後
サクラ(ソメイヨシノ)の枯枝剪定作業です。
正直、この写真ではどこを切ったのか分かりずらいですね〜
サクラは開花後、必ずといっていいほど枯れ枝が出来てしまうので、枯枝の剪定はサクラ管理には重要な作業だと思います。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざがありますが、今では枯れ枝は勿論、腐朽している枝、天狗巣病やその他病害に罹病している枝などの不要な枝は思い切って剪除することが重要となっています。
樹齢日本一のソメイヨシノがあり、全国のサクラ管理者が参考としている弘前公園でも、当時は剪定作業をしている職員に、地域のインテリから「公園事務所はことわざを知らんのか!」と、何度も罵声を浴びせられたようですが、黙々と作業を続けられたようです。
サクラはこのような不要な枝を剪定すれば、必ず若く活力のある枝が伸びまた花を咲かせてくれます。
弘前公園のサクラが日本一の樹齢を保てるようになったのも、このような徹底した維持管理のお陰ではないでしょうか。
サクラ(ソメイヨシノ)は人が造ったもので、すべてクローンです。
人がつくったものは人が管理しなければなりませぬ。
PS:極端な強剪定を行い、若枝を出させるということではありませんので、誤解しないで下さい。
太い枝を途中で切断するような「切り止め剪定(切り詰め)」は、たとえ、その後新生枝が萌芽しても、必ず腐朽は進行してしまいます。
引用参考文献:平塚晶人(2001)『サクラを救え「ソメイヨシノ寿命60年説に」挑む男達』文藝春秋