2015年02月24日 [病害虫]
サクラこぶ病? がんしゅ病?
サクラ(ソメイヨシノ)の枝に多数形成されたこぶです。
サクラこぶ病の病原菌はシュードモナス・ シリンゲ(Pseudomonas syringae)という細菌ですが、ソメイヨシノにできるこぶが同様のものかは、まだはっきりと分かっていないとのことです。
なお、同じような症状のものにサクラがんしゅ病もあり、こちらはネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)という糸状菌が病原菌ではないかといわれている様です。
こぶの形成された枝は根元から切除し、殺菌塗布剤を処理する必要があります。
追記:サクラの枝が病原菌に侵され、その部分の細胞が肥大、増生してこぶやかいようを形成するこれらの症状を、サクラ類増生症といわれる様です。
なお、その他に幹や枝がこぶ状になるものには、根頭癌腫病やコスカシバの被害によるものがあります。
根頭癌腫病は根に発生する病害ですが、近年の研究では幹にも転移する可能性があるとのことです。