2010年12月19日 [雑記]
モミジバスズカケノキ(プラタナス) 苗木
枝ではありません。
久しぶりに見たプラタナスのハタキ苗です。
昔はプラタナス、イチョウ、ソメイヨシノなどの落葉期の植栽はすべてハタキ(振るい)でした。
ハタキの利点としては、ポット苗のようなルーピングはしにくいということでしょう。
欠点としては、乾燥しやすい、そして必ず「水決め」で植栽する必要があるということです。
日本でススズカケノキ類(プラタナス)として植栽されているものには、スズカケノキ、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキの3種がありますが、ほとんどはこのモミジバスズカケノキです。
モミジバスズカケノキはスズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種で雑種強勢のため土壌や気候を選ばず育つので、公園樹や街路樹として数多く植栽されました。
雑種のため、スズカケノキに似た幹が緑や白っぽいもの、アメリカスズカケノキに似て幹が茶色っぽくあまり樹皮が剥がれないものなど、個々の樹木によって様々です。
最近植栽されなくなった原因のひとつは、スズカケノキ属の新芽、新葉には毛が密生しこの毛を吸い込むと鼻炎をおこし、特に小さい子供ではいちじるしく症状がでてしまうためです。
プラタナスの夏期剪定時にはマスクは必須でしょう。
また、最近ではプラタナスグンバイの発生で、近隣の民家から「洗濯物に虫が付く」といった苦情も多いようですし、昔からアメリカシロヒトリ(最近は大阪では少なくなったように思いますが)、ゴマダラカミキリの被害も多いです。