誕生寺の「逆木の公孫樹」です。
法然上人が菩提寺のイチョウを、杖として持ち帰り庭に挿され、これが活着したと言われるこの大老樹は、幹が逆円錐形に太り、枝は扇状に伸びるさまから「逆木の公孫樹」の別名がある。
幹、枝には乳と呼ばれる「気根」が多数垂れ下がり、若干小振りな実が毎年無数に結実する雌木である。
九安三年(一一四七)十五歳の勢至丸(法然上人)は、比叡山に旅立たれる際、高円菩提寺より杖とされた銀杏の枝をこの地に挿されたところ生着繁茂し、根が上に伸び「逆木の公孫樹」ともいわれる。
(岡山県指定天然記念物)
説明板より