皮一枚になったヤエザクラです。幹はまな板のようですが、地上部は葉を茂らせています。両側の樹に被圧され生育環境はよくありませんが、この幹が折れない限り生き続けることができるでしょう。樹木はどれだけ傷ついても材が腐朽し物理的強度が低下しても、形成層が残っていれば生理的には生育可能です。この場合は違いますが、造園では幹の腐れが古木感を現わすため、逆に鑑賞価値を高めることもあります。当然ですが、腐れがある=伐採ということではありません。その様な樹木の延命処置を行うのも樹木医の役目でしょう。
PageTop